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2014.12.20 Saturday

長文

>センター英語の大問6が苦手です。何か対策はありませんか?

との質問を、某所で頂きました。
長くなりそうなので、こちらで回答を。

センター何割が必要な質問者さんなのだろう。
苦手というのは、どのくらいのレベルなんだろう。
それによって、だいぶ対策の中身も変わるんですが、
とりあえず現状で5割〜くらいを想定しつつ、一般論に近いものをお話ししますね。

第6問、最後の長文問題ですが、

まず、(1) 時間は足りていますか?
そこまでに少なくとも15〜20分の余裕を残すようにしてください。

「配点が高いから」という理由で
設問順を無視して長文から解く生徒も多いですが、
僕はあまり積極的にオススメはしません。
(もちろん禁止もしません。)

時間対効果の面で考えれば、
むしろ序盤の発音・文法問題の方が配点が高いんじゃないか?
という気もします。

それなら万が一のマークミスの危険性と、
ページをめくる手間なんかも考慮して、
第1問から解くのが良いんじゃないかな。
結局のところ、高得点が取れるような実力が付いてくれば、
全ての問題を解き終えても、十分に時間は余ります。

そして、スピードを上げるための方策ですが、
なるべくここでお話しできるような、単純なものだけに絞って言うと、

一つは当然、序盤の小問に時間を掛け過ぎないことです。
序盤の文法問題に悩んでいる時間はありません。
単語力・文法力を鍛えて、一問を10数秒以内で選べるようにしてください。
仮に分からないものに出会ってしまった場合でも、30秒以上は使わないでください。

残念ながら、迷ってしまった時点で、それ以上時間を掛けてもダメです。
本番で「知らない」「分からない」文法などひとつも無いように、
後悔しないための最大限の対策を、どうか
今のうちに

序盤でテンポよく時間を稼ぎ、
そして後半の長文問題でじっくりと悩み、根拠を探し、
選択肢を削り、確実に得点してください。

序盤の文法問題で悩んでも無駄ですが、
後半の長文問題は、「削りきる」ためにギリギリまで悩んでください。

そして次の(2)と(3)は、スピードに関しても、
そして正確に得点をするためにも、非常に大きな点です。

(2) 音読をすること。
(3) 音読をしないこと。

どっちだよ!
と思うかもしれませんが、両方とも、非常に重要な対策です。

まず練習段階で、例えば模試や過去問を解き終えて、
その長文問題の意味の全体把握をきっちりと終えた後には、
その読み終えた文章を一日5回ずつ、一週間で合計30回を目標に、音読してください。

必ず全体の意味を把握した後に、ですよ。
解説書の全文訳を確認したりして、理解不能な構文を無くした後にです。
そのためにはもちろん、知らなかった単語も発音も、全て覚えることです。
読み終えたら、必ず音読をする。どうかこれを習慣にしてください。

ああ、音読の話だけでもあと数ページ分ぐらい書きたいのですが
なるべく短くまとめます。

徹底的な音読をすることによって

・発音問題に強くなる
・リスニングにも強くなる
・「戻り読み」をしなくなる(「直読直解」が身に付く)
・よって、読むスピードが上がる
・スピーキング能力も向上できる

以上の効果が期待できます。
絶対に、音読はサボってほしくない。

ただ、もちろんセンターまであと1か月を切った段階では、
なかなか他の教科も手を抜けない中で、音読の練習にそこまで割ける時間は
正直なところ、ないというのも十分わかります。
ので、もし今これを読んでいる、受験までに時間的な余裕のある生徒は
特に覚えておいてください。徹底的な音読は、あなたの人生を変えます。

「騙されたと思って、一週間で30回の音読を、三ヵ月続けてみろ!」
というのは、とある先生の受け売りですが、まさに真理です。
三ヵ月以内に、必ず効果が実感できるはず。

ですが、(3) 音読をしないこと。
これは実は、問題を解いている間の話です。
意外な落とし穴かもしれませんが、問題を解くときに、
つい口の中や頭の中で、意味を読解しながら音読していませんか?
それは案外、時間のロスになっていたりします。

音読以上の速さで理解することが出来る読解スピードを身につけているのに、
「脳内音読」をしてしまうせいで、発音などに無駄なメモリが割かれ
結局読解スピードを落としてしまっている生徒がいます。

この「脳内音読」はサブボーカリゼイション(subvocalization)と呼ばれますが、
これが読解速度に悪影響を与えていることは、
どんな速読法の教科書にも紹介されている有名な事実です。気を付けてね。

あとは… (4) 根拠を丁寧に探し、選択肢を削りきる こと。
この辺りは普段の授業でもやってるところかな。わざわざ言わなくても大丈夫か。

ちゃんと本文中の根拠にアンダーラインを引け。
4択問題で「25%の勝負」なんて、絶対するなよ。
最低でも2択まで絞り込んで「50%の勝負」にまで持ち込め。

あとは、一応補足しておくと、根拠を探す際には、
言い換え(パラフレイズ)には注意してね。

本文では "The air in deserts contains little water vapor" とある場合に

「本文の内容に適するものを選ぶ」選択肢の中では

"it was hot and dry" とか
"less humid than other regions" とか
"contains very little moisture" とか

多くの場合、同じ言い方を避けているから、それに惑わされないように。
「パッと見では違うけど、実は同じこと言ってる」のには注意。
同様に「パッと見おなじだけど、実は微妙に違う」のにも。



うーん。まだまだ全然話し足りないな。
記事タイトルの「長文」が、ダブルミーニングになってしまう。

でもこれ以上ダラダラ書いてても、
(読むのに)とんでもなく時間かかりそうだから、ラストは一言ずつだけ。

(5) 設問を本文の前にサッとチェックし、読む前のアンテナを張ること。
(6) ラストの段落構成問題は、読むたびに順次解いていくこと。

それと、あとは精神論になるけど

どうせ逃げられないから、どうせなら勉強も楽しんでね!
受験ほど、自分の精神を鍛えてもらえる機会は、そうそう無いよ!
高得点を祈ってます!自己採点の報告、まってます!

 

23:50 | - | comments(6) | - | pookmark |

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